繰上返済

繰上返済の期間短縮と返済額軽減:同じ元金で違いを比べる

最初に同じ額を繰上返済したとき、完済時期を早める方法と月々を減らす方法を比較します。初期支出と手数料も含めて確認。

この記事のポイント

  • 期間短縮型は返済額を維持して回数を減らし、返済額軽減型は回数を維持して月額を下げます。
  • 1,200万円・120回・年利0%で240万円を繰り上げると、96回で完済か月8万円になります。
  • 比較には繰上返済額と手数料、その後の返済をすべて合計して含めます。
  • 本サイトのモデルは、最初の試算月に一度だけ元金を減らす比較です。

何を維持し、何を変えるかが違う

本サイトの期間短縮型は、繰上返済後も元の定額返済額を維持し、残高がなくなるまでの回数を求める比較です。返済額軽減型は元の残り回数を維持し、小さくなった残高で毎月返済額を計算し直します。どちらも最初に同じ額の元金を返す条件で比べます。

実際に選べる方式、申込条件や手数料は借入先ごとに確認してください。画面で方式を比較できることは、その契約で両方を選べるという意味ではありません。

利息がない例で、二つの違いを見る

残高1,200万円、残り120回、年利0%なら月10万円です。最初に240万円を繰上返済すると、残高は960万円。月10万円を維持する期間短縮型では96回で返し終わり、24回短くなります。120回を維持する返済額軽減型なら月8万円です。

この例は0%なので、いずれも元金として払う合計は1,200万円です。月々の金額や回数が変わるだけで、利息の節約は発生しません。手数料3万円を加えると、どちらも費用込み総額は1,203万円になります。

年利0%・1,200万円で240万円を繰上返済した後の月額
  1. 繰上返済なし(120回)100,000円
  2. 期間短縮型(96回)100,000円
  3. 返済額軽減型(120回)80,000円

表の総返済額は繰上返済後の返済分で、最初に払う240万円と手数料は含みません。
元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。

グラフの数値を表で見る
年利0%・1,200万円で240万円を繰上返済した後の月額
条件毎月の返済額総返済額利息の合計
繰上返済なし(120回)100,000円12,000,000円0円
期間短縮型(96回)100,000円9,600,000円0円
返済額軽減型(120回)80,000円9,600,000円0円

最初に出ていく現金も結果の一部

前の例では、計算開始時に240万円と手数料3万円を支払います。これを無視して、その後の返済合計だけを元の総額と比べると、大きな節約があるように見えてしまいます。本サイトは「繰上返済額+手数料+その後の返済」を合計して比較します。

元金に充てた240万円は消えた費用ではなく、前倒しで返した元金です。ただし、その時点で手元から現金が出ていくことは変わりません。

利息以外の影響は自動で判断しない

金利がある場合は、元金が減る時期と返済回数が利息の合計に影響します。その差は入力条件で変わるため、一般的な標語だけでなく自分の数字で確認します。本サイトは税の控除額や保障の価値、手元資金の運用結果を加えて「最適」と判定しません。

手元に残すお金や今後の支出が不明なまま、計算上の利息だけを理由に実行するものでもありません。契約条件と資金の使い道を分けて検討するための比較です。

仮に年1.5%:1,200万円・10年で240万円繰上返済
  1. 繰上返済なし93万円
  2. 期間短縮型58.4万円
  3. 返済額軽減型74.4万円

手数料3万円、最初の試算月に一度だけ繰上返済する計算例です。
元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。

グラフの数値を表で見る
仮に年1.5%:1,200万円・10年で240万円繰上返済
方法利息の合計毎月の返済額返済期間
繰上返済なし929,908円107,750円10年
期間短縮型584,227円107,750円7年11か月
返済額軽減型743,915円86,200円10年

一度限り・最初の時点の比較として使う

繰上返済の比較は、最初の試算月の利息が発生する前に、一度だけ元金を減らすモデルです。数年後の実行や複数回の繰上返済、日割り手数料を自動再現しません。実行時点が違う予定は、その時点の見積りを借入先へ確認してください。内訳の確認は返済表の読み方へ。

参照した情報

本記事は一般的な仕組みと計算の読み方を説明します。契約の条件は金融機関の書類で確認してください。