結果の読み方

月々の返済額と総支払額:負担が軽くなる意味を分けて読む

毎月の引落額、残りの利息、総支払額は別の指標です。期間を延ばした比較や最終回の調整を、数字で読み解きます。

この記事のポイント

  • 毎月返済額と残りの総支払額は別の指標なので、両方を並べて読みます。
  • 1,200万円・120回で年利1%と2%を比べると、全期間の差は634,934円です。
  • 年利0%で120回を180回に延ばすと月額は約3万3千円減りますが、総額は変わりません。
  • 初期費用30万円がかかれば、毎月が小さくても費用込みの総額は1,230万円になります。

毎月の数字と全期間の数字を並べる

毎月返済額は、月ごとの支出を考えるための数字です。残りの総支払額は、これから完済するまでに払う金額の合計です。毎月が小さくなっても、回数が増えれば総額も小さくなるとは限りません。比較結果では両方を同時に読みます。

本サイトの「総額」はこれからの支払いを指します。過去に払った利息や購入時の諸費用まで含む、生涯の住宅費ではありません。比較の出発点を現在の残高でそろえることが必要です。

金利だけが違うときの月額と合計

残高1,200万円、残り120回、費用なしという同じ条件で、年利1%と2%を比べた本サイトの計算例です。どちらの金利も例示であり、現在の市場金利や予測ではありません。

毎月返済・元利均等、各シナリオの金利は一定
項目年利1%年利2%
通常回の返済105,125円110,417円
残りの利息合計614,928円1,249,862円
残りの返済合計12,614,928円13,249,862円

通常回の差は月5,292円、全期間の差は634,934円です。最終回は残高に合わせて調整するため、月額の差に120を掛けただけの数字とは一致しません。

1,200万円・10年・年利2%の年ごとの元金と利息
  1. 1年目利息17%
  2. 2年目利息16%
  3. 3年目利息14%
  4. 4年目利息12%
  5. 5年目利息10%
  6. 6年目利息9%
  7. 7年目利息7%
  8. 8年目利息5%
  9. 9年目利息3%
  10. 10年目利息1%
  • 元金
  • 利息

元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。

グラフの数値を表で見る
1,200万円・10年・年利2%の年ごとの元金と利息
年元金利息年間返済額
1年目1,095,010円229,994円1,325,004円
2年目1,117,113円207,891円1,325,004円
3年目1,139,660円185,344円1,325,004円
4年目1,162,665円162,339円1,325,004円
5年目1,186,132円138,872円1,325,004円
6年目1,210,074円114,930円1,325,004円
7年目1,234,499円90,505円1,325,004円
8年目1,259,416円65,588円1,325,004円
9年目1,284,838円40,166円1,325,004円
10年目1,310,593円14,233円1,324,826円

期間だけを変える0%の例

説明用の残高1,200万円・年利0%なら、残り120回では毎月10万円です。180回へ延ばした仮の条件では通常回66,667円、最終回66,607円で、元金の合計は同じ1,200万円です。毎月は約3万3千円小さくなりますが、利息がないこの例では、それだけで総額が減ることはありません。

さらに借り換えの初期費用が30万円なら、新しい条件で支払う合計は1,230万円です。毎月の引落額が小さいことと、費用を含む総額が安いことは分けて説明できます。

1,200万円・年利0%の毎月返済額(120回と180回)
  1. 残り120回100,000円
  2. 180回へ延長66,667円

年利0%は説明用の条件です。総返済額はどちらも1,200万円です。
元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。

グラフの数値を表で見る
1,200万円・年利0%の毎月返済額(120回と180回)
条件毎月の返済額総返済額利息の合計
残り120回100,000円12,000,000円0円
180回へ延長66,667円12,000,000円0円

利息と元金を取り違えない

総返済額から比較開始時の元金を差し引くと、モデル内の利息合計になります。ただし、繰上返済や借り換えの画面で別途加えた手数料は利息そのものではありません。画面の「利息」と「費用込み総額」を同じ意味で読まないようにします。

どちらの条件でも同じ元金を返すなら、利息と費用の差が総額の差を説明します。元金そのものも変更した場合は、何を増減させた比較なのかをもう一度確認してください。

総額だけでも家計は判断できない

全期間で安い条件でも、最初に大きな費用や繰上返済額を支出する場合があります。反対に、毎月の負担が小さい条件は返済が長く続くことがあります。最初に必要な現金、毎月の金額、終わる時期の三つをそろえると、違いが見えます。

手元に残す資金や将来の家計は、このシミュレーターが自動判断しません。数字が小さい方を選ぶよう勧める表示も行いません。

同じ条件で総額の差を見る

金利だけの変化なら金利の比較、期間や初期費用も違うなら借り換えの比較を使います。元金をまとめて減らす場合は繰上返済の比較で、最初の支出も含めて確認してください。

参照した情報

本記事は一般的な仕組みと計算の読み方を説明します。契約の条件は金融機関の書類で確認してください。